今年新たに保険適用となった薬

新薬はどんどん開発されていますし、それに伴って、厚生労働省が承認して保険適用となる薬も増えています。

今年新たに保険適用となった薬に、たとえばザルティア錠があります。
これは、前立腺肥大の治療薬のひとつです。
タダラフィルを主成分としていて、血管平滑筋をゆるませることで、排尿障害を改善する作用があります。
このザルティア錠が、2014年1月に厚生労働省に承認され、同4月から保険適用内で処方されるようになったのです。

そして、同じくタダラフィルを主成分とした薬に、シアリスというものがあります。
これは、EDの治療薬として使われている薬です。
血管平滑筋をゆるませる作用があるということは、血流を良くして勃起をスムーズにさせることができるということです。
そのためED治療に有効なのです。

しかし同じタダラフィルを主成分としていながらも、シアリスは現在ではまだ保険適用外です。
つまりタダラフィルは、前立腺肥大による排尿障害がある人にのみ、ザルティア錠として保険適用内で処方されているということです。
EDに悩んでいても、排尿障害がなければザルティア錠は処方されません。
自費でシアリスを購入することになるのです。

しかしザルティア錠が保険適用内で処方されるようになった以上、シアリスにもそうなる可能性はあります。
また、シアリスの価格がザルティア錠に合わせて安くなる可能性もあります。

薬に対する保険適用の基準

日本の病院で処方される薬は、そのほとんどが薬価基準に収載されているものとなっています。
具体的には、約15000種類あります。
これは処方される薬の約95%です。

薬価基準は、厚生労働省が定めています。
臨床試験によって安全性が立証されているものが中心に収載されています。
また2016年度からは、開発コストと効果との釣り合いを考えて、コスト負担がそれほど高くないものを収載するという方針が決められています。

薬価基準に収載されている薬に関しては、健康保険適用となります。
つまり本来の価格で購入するのではなく、その3割程度の負担で購入することができるのです。

もちろん、健康保険に加入していない人の場合は、薬価基準に収載されているものでも全額自己負担での購入となります。
また、美容外科や審美歯科などで病気以外の治療を受けた場合に処方される薬も、自費での支払いとなります。
さらに、健康保険が適用されるのは、医師が処方箋を発行してから3日以内となります。
3日を過ぎてしまうと、処方箋を提出しても調剤してもらえないので、医師に処方箋を再発行してもらうことになります。
そして再発行には健康保険は適用されないので、自費での支払いとなります。